2013年6月14日金曜日

娘の記憶

いつも娘のみらいと私たち家族を応援してくださり誠にありがとうございます。

本日、5回目の外来を受診してきました。血液検査も安定しているとのことでした。ただ、今朝から少し胃がムカムカすると訴えていた娘。採血の待ち時間に嘔吐してしまいました。数回吐いたら落ち着いたようで昼には食欲も戻り、少しずつ元気を取り戻しつつあります。良かったです(ホッ)

娘は毎日フィジオセラピーから出されたリハビリのスケジュールを頑張って行っています。病気が分かってから運動制限や入院生活で体の筋力が落ちていましたが、リハビリのお陰で足の筋力もつき、少しずつ歩ける距離も長くなってきました。もうそろそろ車いすも卒業できそうです。

手術から三週間が経ち日に日に回復していますが、最近の娘はよく術後の話をします。
ICUにいる間は麻酔や強い痛み止めを使うことから殆ど覚えていないと説明を受けていましたが、娘は術後すぐICUに戻ってからの記憶があるようです。

両方の鼻にチューブが入っていたこと、チューブなどを外さないように両手が固定されていたこと、そして、術後会いに来た私たちが処置(心臓の動きが悪かったために急遽ペースメーカーを挿入する)のために退室させられたこと・・・等本当に驚くほど覚えていました。もちろん朦朧とし眠ってしまっている時間が殆どなので処置された事のみの記憶のようです。

「ママは壁の所に立って、パパはママの少し後ろにいたよ!!」と術後すぐの面会でいた場所を多くのスタッフに囲まれ慌ただしく処置を受けている中、私たち夫婦の姿を探したのだと娘は話してくれました。
本当は、「頑張ったね!!」とすぐに娘を抱きしめてあげたかったのですが、驚くほどのチューブの数々。そして沢山の点滴・・・娘のおでこをなでながら「頑張ったね」「お疲れ様」と言いながら触れることが精一杯でした。最近ようやく、胸の傷も痛まなくなり良くなってきたことから娘を抱きしめることが出来るようになってきました。

娘を胸に抱きしめると、とくん・・・とくん・・・と私の肌に伝わってくる鼓動を感じ、新しい家族に話しかけられた気持ちになります。そのとても温かく元気な家族といつまでも仲良く会話が出来るよう楽しい毎日が送れたらと思っております。