現地時間23日0時に医師からドナーが現れたとの報告を受けました。渡航する際に待機が長いことは覚悟しておくようにとの説明があっての待機生活だったため、急な知らせに驚きが隠せませんでした。
娘はぐっすり眠っている中深夜の採血や諸準備が進められて行きました。朝方目覚めた娘はいつもと違う雰囲気に『どうしたの?』と不安顔・・・そこで、本日の午前中に心臓移植の手術が行われることを説明しました。
私たちの話を聞くと驚きを隠せない表情と同時に静かに覚悟を決めるように黙ってしまいました。
準備が終え、手術室に入る直前まで家族で過ごせたため、とてもリラックスして待つことができました。手術室へ入る時もまるでちょっと検査へ行くように笑顔で手を降りながら「行ってきまーす バイバイ」と行きました。
内心怖かったはずの娘は強く立派でした。いつも泣いてばかりの母親ですが、そんな強い娘に支えられ笑顔で送り出すことができました。
それから約5時間の手術を終え、会えたのは現地時間の19時過ぎでした。
手術を終えた娘の胸には元気に鼓動を打つ新しい家族がいました。懸命に動く心臓と仲良くなろうと頑張っている娘に涙が止まりませんでした。
このように、娘が手術を受けることができましたのも、皆様のご協力・ご支援のおかげです。心よりお礼申し上げます。そして悲しい現実の中、決断してくださった家族に心よりお礼申し上げるとともにドナーのご冥福を心よりお祈りいたします。
繋がれた命 我が家の新しい家族を大切に守りながら、これからをドナーの方の分まで笑顔で過ごして参りたいと思います。
本当にありがとうございました。
大林和博 奈緒